
家庭的保育は保育者の居宅、その他の場所で行われる小規模の異年齢保育です。
家庭的保育の利用者には「利用することになるまで、家庭的保育のことは全く知らなかった」、「保育所を希望していたが入れなかったので利用した」という方が多くいます。しかし、利用満足度を尋ねると、保育環境・保育内容・保育者・保育者との関係、いづれも9割以上の満足度が示されています。(「家庭的保育・居宅訪問型保育 多様な保育を必要とする利用利用者の意識とニーズに関する調査研究」子ども未来財団、2013年実施)家庭的保育の実情がわからないがゆえに誤解や心配も沢山あるようです。一歩踏み入れて頂くと、多くの方が想像されている保育とはひと味違う家庭的保育の姿があります。
家庭的保育ってどんなところ?

こんなところが家庭的保育のいいところ!

家庭的な場所での 異年齢保育
安全に十分配慮された専用の保育室で、異年齢の子どもが兄弟のような関係を体験しながら一緒に育ちます。
いつも同じ保育者が 対応します
子どもの愛着関係が形成されやすく、日々の送迎時の情報交換により保育者とも緊密な信頼関係を築きます。
少人数を対象とする きめ細やかな保育
子どもの人数が少ないの で、一人ひとりの発達の状況、興味や関心、体調などきめ細やかに対応します。一人ひとりの子どもの24時間の生活を考え、子どもの生活リズムにを尊重します。
地域に密着した保育
地域の方々に見守られながら行う保育です。公園などへの外遊びに出かけていき、地域の様々な年代の方と交流しています。また、公園で出会う親子の相談にのるなど、家庭的保育者は地域の子育て支援にも一役買っています。

よくある質問

どのような保育ですか?

児童福祉法に基づき、市町村の認可を受けた家庭的保育事業者が行う公的な保育です。保育所と同じように毎日行われる保育です。

何歳まで利用できますか?

2歳児クラス(3歳になって初めての3月31日までの子さん)までの低年齢の子どもを対象とする保育です。

どんな人が利用できるの?

保護者が働いている等の理由で、日中保育を必要とする「3号認定」を受けた子どもが対象です。

どんな場所で保育するの?

家庭的保育者の居宅やその他保育の為に借りた場所に整備された専用の保育室です。保育室は子どもの人数に応じた広さや設備が最低基準で定められています。屋外遊びも近隣公園などを活用して行われます。

保育料はいくらですか?

市町村により異なりますが、保護者の所得に応じた支払いが基本で、保育所と同じ料金です。
2015年度よりスタートした子ども・子育て支援新制度では、新たの新設された「地域型保育給付」の対象となる地域型保育事業の一つとして、地域に密着した小規模の保育を担うことになりました。これを機に、更に家庭的保育が広がり、家庭的保育を実施する地方自治体、家庭的保育者、家庭的保育を利用する家庭が増えることを期待されています。家庭的保育は、保育所の待機児童対策や人口減少地域での保育需要に応えるものとしてとらえられていますがそればかりではなく、子ども1人ひとりにきめ細やかに対応する家庭的保育として、利用の満足度を尋ねてみると、とても満足度が高いものになっています。